なぜあらためてトラウマ治療の技法トレーニングを受けようと思ったのか?
20年前のEMDRトレーニング時は、事故や事件の被害者の方とのセラピー機会が多かった。とにかく何か方法があればと模索する最中に出会い衝撃を受けたことを覚えている。
そして今、職場や働くことそのものから受ける傷つきやトラウマに取り組む必要性を感じる毎日。侵襲性の低い方法はないだろうか?と考える矢先また出会いがあった。
FT(フラッシュテクニック)は、EMDRの知識があるに越したことはないが、トレーニング自体大変シンプルなものだった(今なら創始者のPhillipManfield先生に直接教われる/日本語通訳が入り、またこの通訳の方がすばらしい)。ベーシックとアドバンストの2段階、言語面での心配は不必要。
なお、受講者はトラウマに関して現場実践を既に積んでいる臨床家が多そうだった。方法としては、それ単独でも、何かと組み合わせても実施できる汎用性が特徴といえよう。(あとこれは個人的な印象だが、閉じられていて選民意識のある臨床家コミュニティではなさそうに思える)条件をクリアし手続きを踏めば、ワールドリストサーブにも参加できるがそちらの雰囲気も開かれている。皆、その専門性を駆使しクライエントや現場のために本当に真摯に向き合っている。(2025年6月3日)