伊藤将人(2025)『移動と階級』講談社現代新書。私自身移動を要する働き方をしており、その持続性についてかねてから考えていたところ。SNSで本書の新刊情報を知りこれは読んでおきたいと手にした。
・可動性(34ページ)、モビリティとムーヴメントの使い分け(36ページ)、モビリティジャスティス(52ページ)
・表裏一体の不動と移動
・性別・国籍・持病や障害の有無・障害を有する家族の有無・育児/介護中であるか、等による移動をめぐる制限・移動の自由の剥奪感を与える可能性に関して
・マジョリティの特権性
等について、今の時代だからこその著書と思う。
なお、インフラや自動車にまつわるジェンダーギャップについても述べられている。自動車運転による事故の重傷率は各国で女性の方が高いとのことで、ギャップを解消すべく研究が進んでいるそうだ(でも死亡率は男性の方が高い)。