このところ神話にはまっている。神話が心理学に及ぼす影響の大きさはよく知られているが、恥ずかしながらこれまで真剣に読み込んでこなかった。そんな源泉になぜ今はまってしまったのだろう‥
そして日本の神話にはなぜかあまり関心がなく、ギリシア・ケルト・北欧の神話に心惹かれている。
無知すぎるため、まずは概要をと沖田瑞穂(2019)「世界の神話」岩波ジュニア新書 を手にとった。以前ブックフェアで手に入れた T・H・カーペンター著 眞方陽子訳(2013)「図解で読み解くギリシア神話」人文書院 も。両書とも入門書にぴったりだ。
たとえば「世界の神話」のケルト神話の解説によると、王権は女神によって与えられると考えられていたそう。そこに様々な象徴が含められている。また、ケルト神話をベースとする「トリスタンとイズー」(先日読んだばかり)では、死にいたる愛が意味するものを深掘りできる(愛の死は融合や宇宙といったスケールの大きいものと結びついているのだろう)。
なんという話なのだろうかと驚いたり感心し、それらが表すものを想像してみることが、就寝前の楽しみになっている。
(2025年6月11日)