随分前から楽しみにしていた『若きポーランド』展。日本でこの規模で開催されるのは初の試みとのことである(京都国立近代美術館)。
前売り券(スマホ拭きつき:カジミュシュ・ブジョゾフスキ デザイン→これがまた拭き心地よい絹)も入手していたが、会期終盤にようやく行くことができた。
評判にたがわず興味深い展示ばかりだった。ロシア、ドイツ、オーストリアによる領土分割や統治により18世紀末には地図から姿を消してしまっていたポーランド。この若きポーランド時代だからこそ、絵画も暗喩的、象徴的に描かれたようだ。
冬景色、薄暗い秋、等の自然がモチーフとなりそこに様々なものが投影される。また、日本文化(浮世絵)との繋がりも色濃かった。個人的にはスラヴ神話のルサールカ(男性にとっておそろしい妖精でもある)が描かれた絵画に心惹かれた。
この時代のアーティストと今を結んでくださったキュレーターの方にもひとこと御礼を伝えたい気持ちで満喫した。(2026年6月27日)

