大好きな本『体の贈り物』レベッカ・ブラウン著 柴田元幸訳 twililight
twililight(トワイライライト:ブックショップ)でこのたびレベッカ・ブラウン来日ツアーが行われ、レベッカさんと柴田先生の朗読会があった。私は見逃し配信で視聴、とてもとてもよかった(英語は苦手で勉強中だが、レベッカさんの朗読はなぜだか耳になじむ。リズムの問題なのかな?)。『体の贈り物』2025年版復刊の会だった。
あとがきを読むと99年『オリーブ』で『体の贈り物』の一部翻訳が掲載されていたとのこと。(当時オリーブ少女として)多分こちらも読んでいたことを思い出した。いろんなことを忘れてしまっている。以前の版は書庫のどこかにあるはずだ。
『体の贈り物』は、居ること、chosen familyのこと、ケアしあうこと、人が亡くなること、いかに生きるか、(私にとって)大事なことだらけの本。ちょうど執筆された30年前、エイズは治療の転換期だったと思うがそれまでの治療は厳しい局面も多かった。そんな最中に書かれ、今となればかつての歴史といえる部分もある。
こうして今『体の贈り物』を美しい装丁で再読、あらためて静かにゆっくり味わうことができた。そして「言葉の贈り物」をレベッカさんと柴田先生の朗読でお聞きでき、その言葉が染み入るようにすっと届いた。(2025年7月9日)