先日、ヒューストン・バレエ団『ジゼル』愛知県芸術劇場にて土曜マチネへ。会場の名古屋中心部は私の居住区から新幹線を利用すれば近く、なんなら大阪に出るより楽で利便性がとてもよかった。
3年前の秋、東京でヒューストン・バレエの公演を観られる機会があり、この時の演目は古典『白鳥の湖』。ダイナミックで格好いい筋肉の躍動を楽しんだ記憶がある。
そして今夏の日本ツアーではガラの評判がよかったようだ。とはいえガラ開催の平日に行くことは叶わなかったので、ジゼル公演のみギリギリのタイミングでチケットを確保した。
今回のウェルチ版ジゼルは、よく上演されるものと比べると演出・編曲が異なりやや上演時間が長めだった。また普段ジゼルは物語的にも技能的にも緊張感漂い、個人的にはいつも息を詰めて観るのだが、ヒューストンのジゼルはひと味違う。
演出の丁寧さや整合性、はじめて聴く編曲、バレエ団の気取りのなさと親しみやすい雰囲気のおかげかリラックスして自然に楽しむことができた(私同様、観客の方も自由に楽しんでた気がする。バレエではあまり聞いたことのないwoohoo!というカーテンコールの盛り上がり)。
そしてヒューストン・バレエ団のレッスン前の腹筋も話題になっていたが、それも納得。良い意味で筋肉の立体感や体幹が際立ち活かされてたように思う。その筋肉を持ってしてやはり踊りも立体的で鋭くダイナミックな印象だった。
世界は広い。同じバレエといえども全く様式が違うんだなと素直に受け止めれたし、バレエはやっぱりいいなと思えたよき公演だった。(2025年7月19日)

