
今年の日本トラウマティック・ストレス学会学術総会は『「当事者」と考えるトラウマティックストレスとレジリエンス』をテーマとしていた。
気づいた時にはプレコングレスの締切が終わっており、2日間の参加だったが密度の濃い時間となった(学会終了後オンデマンド配信あり)。
学会テーマにある「当事者」とは誰もが何らかの当事者性をもつ、という意味での括弧書きだそう。レジリエンスは一般用語としても知られるようになっているが、その現在地と背景・危険性に関して今回各会場で考えることができた。
自身の活動領域視点では、組織や集団においていかにTIC(トラウマインフォームドケア)が浸透していくかという点に関心を持っている。また潜在的なPTSDの方は、実は産業労働領域にも多い。それらの取り組みにノートはメモだらけとなった(休憩時間、協働の産業医の先生に今後のサポートアイデアを送ったほど!)。
公衆衛生としてのTICが広がり、またそのエビデンスが創出できるよう自身の持ち場で引き続き取り組んでいく所存である。(2025年8月3日)
※2026年第25回は『トラウマ治療の実装に向けて〜現状と課題〜』7月25日(土曜)-26日(日曜)大宮ソニックシティ